こんにちは。塾長です。
もう夏が終わっちゃったんじゃないか…と思うくらい
涼しくて過ごしやすいですね。
さて,今日はS君&Hさん、平面構成の回でした。
画面を構成する元素「線」「面」「色」の心理的効果を確認した後、
キーワードにあった画面表現をするという課題。
↑「閉塞感」という名の生き物。S君作。
これ、塾長大好きな課題です。表現の仕方が人それぞれ、
深層心理を表していて面白いのです。
ただ、やはりこれも前回同様に「人に伝える」ということが主題。
どんなに面白くても、キーワードが感じられない、図形や線を
ただバランスよく配置しただけの表現ではイカンのです。
理由は前回も書いたとおり。
では、「伝わる」表現って、どうすればいいの?
「伝わる」「伝わらない」の基準ってどこ?
人の「イメージ」というのは、生きて行く上でたくさんの
情報に出会い、形成されていきます。
だから、好みの差はあれど、世間に存在するありとあらゆる情報
----- 本、マンガ、ポスター、テレビ番組、映画などにイメージ作りの
ヒントはあるのです。
その傾向を知らない、あるいは無視をして自分の思い込みで作ってしまうと、
他人にまったく伝わらないものになってしまいます。
イメージを的確に「伝える」ために、まずはあなたが「感じて」ください。
・たくさんの本を読んで、字を、言葉を知ってください。
・たくさんの絵を見て、タッチや色の使い方でそう印象が変わるか、観察してください。
・いろいろな系統の映画を見て、その画面から受ける印象を心にとどめてください。
・自分以外の人の感情や行動のパターンを気にしながら、ドラマを見てください。
・たくさんのマンガを読んでください。その効果線から、コマ割のレイアウトから、
どんな印象を受ける?
・たくさんの音楽を聞いてください。癒される曲調・和音、心躍るリズムがあるのと
同じように、デザインにもそれに従えばできるルールがあります。
見て、聞いて、「自分はこう感じた」という記憶をとどめておく。
上記に書いたようなこと、「おれやってるぜ!」と自信を持って言えるのに
表現したものが伝わらない……そんな人は例のごとく。「見てる」だけかも
しれませんよ!?
ここで「感想・印象」というフィルタを通しておかないと、いざ制作する時に
何の参考にもなりません。
前々からこのブログにも書いているように、人は自分にインプット
されているものしかアウトプットできません。
先天的にデザインの才能がある人は別。
そういう人は、きっと息をするように自然に、この「感じる」ということが
出来ています。
でもそうでない人は……努力しなくては。
ちなみに塾長も、前にも言ったように才能もセンスも十人並みなので、
このトレーニングをずっと続けています。
だから今は、どんなコンセプトの仕事が来ても慌てたりしませんよ。
むしろいろんなジャンルの仕事にチャレンジできるのが楽しみになります。
自分の興味のあるものしか見ない、聞かないーーーーー。
そういう人は結構多いと思いますが、デザイナーであり続けるために、
そんなこだわりを一旦置いて、「感じる生活」を
取り入れてみてくださいね。
↑パターン出しが苦手なHさんも今日は頑張っていっぱい書いてました。
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