こんにちは。塾長です。
あるプロジェクトで連日脳みそを使いまくっているため、
頭がパンパンです。加えてハイテンションになってきました。
今日はS君・Hさん、研修3回目で配色実習を行いました。
SD法の結果を見て「オレ、人と感性が違うかも…」とつぶやくS君。
「バレンタイン」というワードのイメージカラーになぜかグリーンが入ってるし(笑)
うん。確かにちょっとズレているというか。。。
世の中のバレンタインから目を背けすぎです!
ラブ要素がいるんですヨ!
仮にそのカラーでバレンタインのページを作ったら、女の子みんな首をかしげちゃうゾ。
でも、そこに自分で気がつく事が大事なのです。
私たちデザイナーはアーティストではないので、制作物には必ず
クライアントがいて、売りたい商品があって、コンセプトが決まっています。
そのコンセプトやイメージをビジュアルを通して人に伝えるために、
「自分がどう思うか」よりも「多くの人にどう感じさせるか」が重要になるのです。
なので、現在世の中に出回っている印刷物やWebの画面をたくさん見て、
そのイメージワードの表現にどのようなパターンがあるのかを分析しておくことが
大切なのですよ。
そこが理解できていないと、社内チェックの段階で何度も出し戻しをすることに
なってしまいます。
S君、うまく今日のテーマにつなげてくれました。
デザイン上達のために「いらないもの」。
それは「俺の中ではこうだ」「私のイメージはこれだ」という思い込み。
オレ流結構。個性的であることは大いに結構。
ですが、デザイナーがそれではいけない理由は上記に書いた通り。
コンセプトに沿わない配色やデザイン処理はただの押しつけであり、
クライアントやそれを修正するリーダーにとっては迷惑以外のなにものでもありません。
デザイン業だけでなく、力の過信や思い込みは仕事をする上で、
何かを習得しようとする上で邪魔にしかならないのです。
今の自分の中だけで完結してしまうと、それ以上の世界を知ることが出来ません。
例えば、変なフォームで走るマラソン選手がいたとします。
周りの先輩やコーチが全員「そのフォームを直せばもっと早く走れるよ」と
注意をしても、「オレはこのスタイルが一番いいタイムが出るんだ」と
本人が思い込んで直す気がなければ、その人のタイムはある一定以上は
伸びないですよね。
仕事にもまったく同じことが言えるのです。
前回のブログで書いた「心の準備」が出来たら、
今ある「思い込み」「こだわり」いったん置いておきましょう。
「オレ流 私流」は、十分に経験を積んだあと、取りに戻ってきて
自分の味にすればよいのです。
周りの状況と自分の現状をしっかり認識し、
思い込みを捨てて頭にアドバイスの入る余裕を作る。
物事が上達するための準備運動は、たったこれだけです。
デザイン初心者の皆さん、しっかりとこの心構え、出来ていますか?
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